当院の無痛虫歯治療について

虫歯を治したいけど歯医者に行くのが怖くて中々行く決断が出来ない方も多いのではないでしょうか?当院では診療中、無痛状態で処置が進行していきます。また一人の患者様に当てる診療時間が他医院より長く、1日の診療人数はドクター治療で7~8名、歯科衛生士の予防指導で5~6名となっております。診療中に痛みを感じる事がないので、歯科恐怖症の方も当院で診療を受けて克服することできています。

どうして虫歯になってしまうのか?
私達のお口の中には沢山の種類の細菌が住んでいます。住んでいる細菌は食べカスを栄養にして生活しています。
食事をした後、歯ブラシをしっかりして汚れを落とせば問題無いのですが、それを怠ると、細菌が食べカスを食べてその代謝産物として歯垢(プラーク)を作り出します。
歯垢はとてもネバネバしていてうがいでは流し去ることが出来ません。その歯垢が酸を生成して歯を溶かしていくのです。これが虫歯になっていく過程となります。
虫歯の進行段階について
進行度1.C0(初期のむし歯)

エナメル質の表層の虫歯、処置の必要はありません。
進行度2.C1(エナメル質)

エナメル質内に限局してる虫歯、この時点では象牙質には及んでいないが、要注意。尖った器具で触っても痛みはありません。
進行度3.C2(象牙質)

エナメル質内に留まらずに、象牙質に虫歯が及んでいる状態。尖った器具で触ると柔らかい感覚があります。即治療が必要。この時点では自覚症状は染みる程度の事が多い。
進行度4.C3(神経)

歯の神経(歯髄)まで虫歯が侵食されている状態。ズキズキとした痛みがあり神経の温存は難しい状態。抜髄(神経を取る処置)が必要となります。
進行度5.C4(歯根)

ここまで来ると歯自体の保存が出来ない状態。歯茎の中の方まで虫歯が侵食されている、大臼歯では髄床底まで虫歯が侵食されている。抜歯の選択となります。
痛みの種類
冷たい物がしみる
虫歯や知覚過敏の可能性があります。根の表面の象牙質が露出することで、冷たい物に対して敏感に反応することがあります。知覚過敏用歯磨き粉の使用やフッ素塗布を行い、象牙質の表面にある神経の細かい穴を封鎖します。1・2ヶ月程度で改善することが多いです。虫歯の場合は、象牙質に虫歯菌が達していますので歯医者での処置が必要です。(エナメル質内の虫歯はしみることはありません。)
熱い物がしみる
虫歯が神経の近くまで侵食しています。虫歯が象牙質の深いところまで入ってくると温かい物がしみるようになります。虫歯菌が神経に近いか、神経まで達している可能性が高く、神経を残せるかギリギリの状態です。できるだけ早めに歯医者へ行くようにしてください。尚、当院では極力、神経を残すような治療を心がけています。
甘い物でしみる
この症状がある場合は、確実に虫歯があります。虫歯菌が糖質に反応しているためです。早急に歯医者に行き、治療する必要があります。尚、当院では無痛状態で処置が進んでいきますので安心してご来院頂けます。
ぬるま湯や常温の水でしみる
神経がかなり弱っている状態です。虫歯菌が神経まで達している可能性が高いです。できる限り早く歯医者に行く必要があります。この状態になると神経を残せる可能性がかなり低くなります。
何もしなくてもズキズキと歯が痛む
虫歯菌が神経まで達し、神経を取らなければいけない状態です。この状態になると鎮痛剤も全く効かなくなります。当院ではマイクロスクープ(顕微鏡)を使用した根管治療を行います。
噛んだ時に痛みがある
詰め物の噛み合わせが高い
詰めた物の噛み合わせの調整がうまく行われず、高くセットされた場合に、痛みを感じることがあります。この場合は、適正な噛み合わせに調整することで治ります。
根尖病巣が原因
神経の治療(根管治療)が上手く施されておらず、根管内に菌が残留し、根の先から骨内に流出し膿をもつ状態です。慢性の場合は痛みを感じることはありませんが、急性の場合は激痛が走るので、早急に歯医者に行って処置及び投薬が必要となります。

無痛的処置を進めるための麻酔について
歯科を受診する時に麻酔を怖がる患者さん結構多いように感じます。麻酔で痛い思いをして歯を削る時にも痛い思いしたら、腰が引けてしまいますね。
当院ではそのような事の無いように細心の注意を払っております。まず最初に刺入部位に必ず表面麻酔薬を塗布します。そして少し置いてから、極細の注射針を使用して麻酔薬を入れて行きます。
詳細な無痛麻酔の技術までは記載することが出来ませんが、注射針を刺す時も痛みを感じない方法で行っております。麻酔薬を注入する際もユックリユックリ入れていき、細心の注意を払いながら麻酔をかけていきます。
殆どの患者さんは麻酔の注射が痛くないと言ってくださいます。
当院の虫歯治療の詰め物・被せ物について
ご存知の方も多い方も思いますが、通常の虫歯治療で使用するかぶせ物は銀が多いです。当院の歯科治療は、治療後も健康な口腔環境を保つことまでを考えて治療しております。
健康なお口とは、食事が美味しく食べられる、歯を気にせず自然に笑えるなどを踏まえたことだと考えております。
そのため当院では、銀ではなく保険診療外のセラミックなど白い詰め物・被せ物を使用しております。
コンポジットレジン

前歯の歯と歯の間や頬面の虫歯、奥歯の側面の虫歯などの治療に用いられる材料です。虫歯になっている部位を部分的に削って、コンポジットレジンを充填して光照射で固めて形態修正し、その場で処置が完了します。
沢山のメーカーから多種多様のコンポジットレジンが販売されていますが、当院では研磨生の高い自由診療専用のコンポジットレジンを使用しております。
料金:一箇所につき 11,000円(税込)
メリット:一回で処置が完了するので仮蓋や仮歯の期間がありません。
デメリット:素材的にはプラスティックなので吸水性があり経年劣化があります。過度に大きな虫歯には強度的に適応出来ません。
Emaxインレー

奥歯の噛む面、歯と歯の間の虫歯の治療に用いられる材料です。虫歯になっている部位を削って歯型を採取して歯科技工士に作製してもらいます。
Emaxは最先端のセラミック素材で、強度もありかつ天然歯に近い磨耗性を持ちます。複数の種類のインゴット(Emaxの原型)があり歯の色によって色合わせが可能で審美要求にも対応出来ます。
料金:一本につき 88,000円(税込)
メリット:審美性が高いので装着後は何処に入れたか解らなくなる位まで回復出来ます。
デメリット:二回法の治療になるため、初回の治療後、完成装着までの一週間は仮の蓋となり、粘着性の高い食べ物は避けないといけません。
ジルコニアオールセラミック

歯の全体を覆い被せるタイプの治療に用いられる材料です。従来のメタルボンドだと中のフレームは金属となりますが、ジルコニアの場合、金属を使用しないため審美性に優れています。
神経を取るケース(※1)でも取らないケース(※2)でも施術可能です。
料金:一本につき、
(※1) 187,000円(税込)
(※2) 176,000円(税込)
メリット:金属を使用しないので金属アレルギーの心配がありません。かつ自然な色調の再現が可能です。
デメリット:複数歯の大きい症例には適応出来ないこともあります。
症例)主訴:ズキンと歯が痛む(20代女性)

一番奥と二番目の歯の間に糸ようじを通した時に、ズキンとする痛みがあり、レントゲン撮影をしたところ
虫歯と判明したため、銀歯を外しました。中で大きく虫歯になっていたので3MIX-MP法にて神経を温存し、
オールセラミックインレーEmaxを装着して審美性回復を行いました。
治療時間と費用 ※自由診療(保険外診療) | |
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【治療時間】 治療回数:2回 処置時間:60分×2回 |
【治療費用】 88,000円(税込) ※材料費込み |
症例)主訴:前歯の虫歯(20代男性)

歯と歯の間の虫歯により、大きく歯がなくなりましたが、
コンポジットレジン充填にて審美性の回復を行いました。
尚、当院では自由診療専用のコンポジットレジンを使用しております。
治療時間と費用 ※自由診療(保険外診療) | |
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【治療時間】 治療回数:1回 処置時間:60分 |
【治療費用】 22,000円(税込) ※材料費込み |
無痛治療Q&A
- Q:ドックベストセメントと3MIX-MP法の違いとは?
- Q:歯科恐怖症ですが、怖がりの患者でも大丈夫でしょうか?
- Q:初めての虫歯ですが、歯の治療や神経を抜く治療は痛いのでしょうか?
- Q:3Mix治療法はどんな虫歯にでも効くのでしょうか?
- Q:授乳中でも無痛で治療を受けることは可能でしょうか?
- Q:ドックベストセメント治療で違和感無く噛む事が出来ますか?
- Q:3Mix-MP療法の治療中に痛みはありませんか?
- Q:麻酔には副作用などのリスクはないのでしょうか?
- Q:痛みを取り除くのに神経を取ってしまいたいのですが、なぜ神経を取らない方がいいと言われるのでしょうか?
- Q:むし歯の治療後に、しみやすくなったと感じるのですが、なぜでしょうか?
- Q:スポーツ中に歯をぶつけてから、歯が変色してきました。なぜでしょうか?
- Q:知覚過敏とはどのような症状でしょうか?
- Q:歯を抜いた後に、お酒を飲んでも大丈夫でしょうか?
- Q:虫歯の予防に「キシリトール」はどの程度効果があるのでしょうか?
- Q:表面麻酔をしていても注射の痛みはあるのでしょうか?
- Q:歯を削ると、そこから虫歯になりやすくなるのでしょうか?
- Q:抜歯後のガーゼ交換は痛いのでしょうか?
- Q:まだ表面が黒くなっていない虫歯でも何かしらの特徴から検知できるのでしょうか?
虫歯治療のまとめ
歯の痛みには、様々な原因があります。歯が原因な物からそうではない物まで多岐にわたります。そのため、痛みが出た場合は、速やかに歯科医師に相談することが大切となります。治療についても、すぐ削るのではなく状況をしっかりと確認して、患者様の今後の生活を考えた治療をしていくことが、最も大切だと当院は考えております。