削った箇所の充填に使用する「コンポジットレジン」
「コンポジットレジン」についてご紹介致します。
コンポジットレジン修復は、虫歯の部分を削り、その場で削った箇所を充填して一日で治療を終わらせるワンデートリートメントです。
その充填に使う材料で白いプラスティック樹脂の素材を「コンポジットレジン」と言います。
コンポジットレジンにも沢山の種類があり、当院で採用している材料は、保険適応外で自由診療専用のコンポジットレジン「エステライト アステリア」といいます。
エステライト アステリアは、優れた光学的特性により、高い色調適合性を示し周りの色にマッチしやすい適度な透明感を有します。
またエナメル質を再現するのに適切な透明性も有しています。
たった2層のレイヤリングで自然な色を再現する(症例によっては1色で審美的な修復が行えます)自費診療用コンポジットレジンです。
詰め物・被せ物作製時の型取りに必要な「精密印象用ラバー印象材」
「精密印象用ラバー印象材」についてご紹介致します。
詰め物や被せ物を作製するに当たって、印象採得(型取り)が必要となってきます。
保険診療の場合ですと、アルジネート寒天の連合印象での型取りとなります。
歯の噛む溝だけの詰め物ならば、問題無いのですが、虫歯の部分が歯肉の中に及んでいる時などは、この方法ではキチンと型取りが出来ない事が多いです。
また審美的な改善をする症例の場合も、歯肉の中まで削り込みをしますので上手く行かないことが多いです。
当院では、詰め物や被せ物を作製する時は、必ずラバー印象材を使用して精密印象採得を行ないます。
虫歯が歯肉の中にある場合や歯肉の中まで削り込みをした場合も精密な型が取れます。
また、型取りをずる際には、歯肉の中にジンパックをいう糸を巻き付けて歯の縁の部分が正確に取れるようにしております。
この一手間が良い補綴物を作るキモになっております。
当院の審美治療に関してお知りになりたい方はこちらをご参照ください。
麻酔薬を体温程度に暖め、麻酔が入る時の違和感を軽減する
「カートリッジウォーマー」
「カートリッジウォーマー」についてご紹介致します。
当院において神経のある歯の治療をする時は、必ず局所麻酔下での治療になるのですが、局所麻酔薬を常温のまま使用すると麻酔をする際にはとても痛く感じます。
何故かと言うと、体温と麻酔薬との温度差あるからなのです。
人の体温は個人差ありますが、大体35-37度程度ですので、常温の麻酔薬を体内に入れると当然違和感があります。
そこでこのカートリッジウォーマーで麻酔薬を事前に体温程度に暖めておくことにより、麻酔が入る時違和感をほとんど感じる事無く麻酔の注射が出来ます。
歯科は怖いイメージを持たれやすいので、麻酔が痛く無くクリア出来ることがとても大切だと私は考えています。
これとは別ですが、当院では痛くない麻酔の注射もやり方もありますので、痛がりの方もご安心ください。
当院の無痛麻酔に関して詳しくお知りになりたい方はコチラをご参照ください。
歯の根管(神経)の長さを測定する際に用いる「EMR」
「EMR」についてご紹介致します。
EMRとは、「Electric Measuring of Root canal length」の略で、歯の神経を治療する「根管治療」の際に、根の管の中を何処まで清掃するかを決める時に用いる根管長測定機材の総称名です。
いろいろな歯科メーカーから何種類ものEMRが出ています。
歯の根管の中にファイルという治療器具を挿入して長さを測定します。
確認のためにレントゲン撮影を行うこともあります。
EMRで測定した数値をもとに根管内を清掃をするため、とても大切な治療工程となります。
当院では更に、マイクロスコープを使用した精密な根管治療を行っております。
口腔内全体の概略を把握する「パントモ」
「パントモ」についてご紹介致します。
「パントモ」とは、歯科用レントゲン写真の一つです。
「オルソパントモグラフィー」の略称で、口腔内全体の概略を把握する事の出来る撮影方法となります。
・親知らずの位置や生えている方向、下顎管との位置関係
・上顎洞窟と歯の位置関係や炎症の具合
・顎関節の状態
・修復物の状態
などの大まかな診断を行います。
ただ、パントモは全体を把握出来るかわりに、歯と歯の間の虫歯や、歯石の付着状況、根管の詳しい状態までは診断出来ないので、デンタルレントゲン写真が必須となります。
当院では、パントモとデンタルレントゲンの両方を見て診断を進めて治療方法を検討していきます。
就寝中の歯軋りや食い縛りから守る「ナイトガード」
「ナイトガード」についてご紹介致します。
ナイトガードは、就寝時に上顎の歯列に装着して頂く事により、寝ている間の歯軋りや食い縛りから大事な歯が磨り減るのを防いでくれます。
当院で作製するナイトガードは、ハードタイプ(レジン、プラスティック製)となっております。
柔らかいゴム素材を想像する方もいると思いますが、それはスポーツ用となります。
就寝用はレジン、プラスティック製を使用します。
安静時の上下の歯の位置関係、上顎の歯の向きや位置、顎関節との位置関係も調べて精密な物を当院では作製しますので、一度作製しますと長くお使い頂けます。
また、上顎の歯の治療をした場合も、ナイトガードの修正をすれば新たに作り替える事もありません。
歯軋りで困っている方に是非オススメしたいアイテムですので、お気軽に当院までご相談ください。
歯石除去に使用する「キュレット」
「キュレット」についてご紹介致します。
「キュレット」は、歯石除去に使用する器具です。正式名称は「鋭匙型スケーラー」と言います。
スケーラーは超音波スケーラーと手用スケーラーに分類され、キュレットは手用スケーラーの中の一種です。
歯周病の初期治療の歯石除去において欠かすことの出来ない器具となります。
このキュレットは「両刃タイプのユニバーサルキュレット」と「片刃タイプのグレーシーキュレット」がありますが、当院では「片刃タイプのグレーシーキュレット」を採用しております。
なぜ片刃が良いかと言うと、歯石が付着している歯面に刃を向けるのですが、反対側は柔らかい歯周組織なのでそこにダメージを与えないようにするためです。
またグレーシーキュレットには使用する場所によって形状が異なるのも特徴と言えます。
画像引用:Doctorbook academy スケーラーの種類と使用部位、挿入角度
歯茎の上に付着している歯石は超音波スケーラーでも除去出来ますが、歯肉の中に付着してしまった歯石は超音波スケーラーでは取り残す事が多いため、グレーシーキュレットを使って確実に歯石除去をする事が重要になってきます。
当院の歯周病治療に関しては詳しくお知りになりたい方はコチラをご参照ください。
歯型を模型にして詰め物作製や噛み合わせを調べる時に使用する
「アーティキュレータ(咬合器)」
「アーティキュレータ」とは、咬合器(こうごうき)のことを言います。
咬合器は、採取した歯型を模型にして顎の運動や噛み合せなどを調べたり、詰め物や被せ物などを作製する時に使用します。
また、当院では夜間歯ぎしり用のマウスピース(ナイトガード)やリテーナーを作る際にも使用します。
模型を咬合器に付着して作業する事で、より正確で精密な仕上がりになるためです。
また、咬合器は沢山の種類があり、用途に応じて使い分けをしています。
咬合器を使用する事によって、被せ物を装着する時に削るといった調整量が少なくなり、チェアータイム(診療時間)の短縮になるため、患者さんの負担軽減にも繋がります。
噛み合わせに関して正確に調整しなければいけないことはもちろん、被せ物や詰め物をする際は、歯との縁を正確に合わせないと、境界部分から虫歯が再発してしまう可能性が高くなります。
補綴治療に関して詳しくお知りになりたい方は当院の補綴治療ページをご参照ください。
親知らずなどを抜歯するときに使用する「エレベーター(ヘーベル)」
「エレベーター」というと、ほとんどの人はマンションやホテルなどに設置されているあのエレベーターを想像すると思います。
実は歯科用器材にも「エレベーター」という器具があります。別名、「ヘーベル」とも言います。
歯科用器材のエレベーター(ヘーベル)は、主に親知らずなどを抜歯する時に使用します。
「歯を抜く」と聞くと、ペンチなどで引っこ抜くようなイメージをする方もいらっしゃるかもしれません。
歯冠や歯根の状態にもよりますが、この「エレベーター」を使ってテコの原理でサッと抜けてしまうことも少なくありません。
もちろん、抜くのに苦労することもあります。
レントゲン写真を見れば、スムーズに抜けるか苦労するかの判断はある程度予測出来るので、抜歯の必要に迫られたら、難易度を歯科医に尋ねてみると良いですね。
難しい症例などは、大学病院を紹介される場合もありますので、少しでも不安を感じたら担当の先生に相談しましょう。
当院では無料WEB診断も行っております。
また、ご希望であればセカンドオピニオンも承っておりますので、お気軽にご連絡くださいませ。
歯の神経(根管)を清掃する際に用いる「ファイル」
ファイルというと何を思い浮かべるでしょうか?書類などを収納するファイルを思い浮かべますよね?
歯科治療に用いられる器具にもファイルと呼ばれるものがあります。
ファイルは根管治療(歯の神経の治療)をする時に使います。
歯の神経(根管)はとても複雑な形態をしていて、根管内を清掃する目的で使います。
ファイルの種類として、「Kファイル」と「Hファイル」があります。
両者は刃の形状が異なり、両方のファイルで根管内を清掃します。
またファイルには細いものから太いものまでたくさんの種類があり、少しずつ根管を広げながら薬を入れるスペースを作っていくというとても地道な作業です。
この根管治療を時間掛けて治療してる歯科医院は信用出来るかもしれません。
根管治療でどこの歯科医院に通うか悩んだら、歯科医院に電話して、一回辺りどの位時間確保して根管治療してくれるか聞いてみるとよいかもしれませんね。
当院では一回辺り60分、またはそれ以上時間確保して根管治療にあたっております。
当院の根管治療の詳細について詳しくお知りになりたい方はこちらをご残照ください。
歯と歯の間に溜まった歯垢や食べカスを取り除く「デンタルフロス」
皆さんはデンタルフロスと聞いて、どういうものかイメージ出来ますか?
イメージ出来る方は日常的にお使いになってる方なのだろうと思います。
デンタルフロスは口腔内の清掃器具の一つで、歯と歯の間に溜まった歯垢や食べカスを取り除く目的で使います。
歯を磨くとき、当然歯ブラシはお使いになると思いますが、歯ブラシだけではお口の中の全ての歯垢や汚れを取り除く事は出来ません。
お口の中の不潔域は、「噛む溝」「歯と歯茎の間」「歯と歯の間」となります。
噛む溝と歯と歯茎の間は歯ブラシで綺麗になりますが、歯と歯の間は歯ブラシだけでは完全に清掃出来ないので、デンタルフロスを使って残った歯垢や汚れ、食べカスを取り除くと良いですね。
歯ブラシをする時に毎回デンタルフロスを使うのがオススメですが、毎回は面倒でしたら、夜一回でも効果ありますので、まだお使いになった事無い方は是非試してみてください。
歯ブラシでは除去しきれない、歯と歯の間の歯垢(プラーク)を
除去する「歯間ブラシ」
皆さんは「歯間ブラシ」という口腔内清掃の器具を聞いたことがありますか?
歯間ブラシは、お口の中を清掃する際、歯ブラシでは除去しきれない、歯と歯の間の歯垢(プラーク)の除去が出来る補助器具の一種です。
代表的な補助器具として、デンタルフロスがありますが、これも歯と歯の間に残る歯垢を除去する目的で使います。
例えばブリッジなど、複数歯が連結されていたりするとデンタルフロスが入らないため、サイドから歯間ブラシを挿入して食べカスや歯垢を取り除きます。
隙間の大小に応じて、沢山の種類の太さの歯間ブラシがありますので、適切なサイズのモノを選んでください。
また、歯ブラシの際に、毎回歯間ブラシも併用して頂くと、清潔な状態が保てます。
尚、歯間ブラシは使い捨てではありませんので、折れるまで繰り返しお使い頂けます。
歯間ブラシを活用して、虫歯のない健康なお口を保ちましょう。
患者さんが歯の治療を受ける治療台「ユニット」
歯科領域において、ユニットとは患者さんが歯の治療を受ける治療台を指します。
歯科のメーカーから様々なタイプのユニットが発売されており、歯科医師は自分にあったタイプのユニットを選んで購入し、日々の治療にあたります。
ユニットには色々なオプション装備を付けることが出来るので、自動車を購入するのと感覚が似ています。
例えば、歯を切削する「タービン」という装置は、通常は一回路ですが、削る器具をその都度取り替えることが時間のロスになるため、当院では二回路にして、ロスをしないようにしています。
当院で愛用しているユニットは、1916年に京都で創業した株式会社モリタ製の「スペースライン」というユニットです。このスペースラインの特徴は、水平診療が出来るという点です。
かつての歯科治療は、患者さんが座ったままの状態で、歯科医師は立って覗き込んで診療していましたが、上顎の奥歯の治療がとても困難でした。
これを解消したのがスペースラインです。
またユニットには、「超音波スケーラー」「エンジンバキューム」「口の中を照らすライト」など、様々な装備があります。
歯磨きによる歯垢の取り残しを調べる「染め出し液」
皆さんは、「染め出し」という言葉を聞いたことがありますか?
聞いたことがある方は、歯科医院で歯肉炎や歯周病の処置を受けたことがある方だと思われます。
食事をした後、歯ブラシをしないでいると、数時間後には歯の表面がヌルヌルして来ます。これが「歯垢」です。
お口の中に住んでいる細菌が食べカスを栄養として取り、その代謝産物が歯垢になります。
歯垢は白いので、歯磨きをしてもキチンと取れているのか解り難いものです。
自分で磨いた後に染め出しをして、何処に歯垢が残っているのかを調べ、落ちていない箇所に対して再度歯磨きをして、残った歯垢を取り除くのが、染め出し液の使い方となります。
自分のブラッシングで苦手な箇所が解るので、正しい歯磨きを覚えたての方には有効かと思います。
もちろん、歯磨きでキチンと歯垢除去が出来るようになれば、染め出しは必要ありません。
当院においても、歯磨きが上手に出来ない方には、染め出しをすることもあります。
根管内の感染物質を取り除いた後に、空洞を緊密に埋める
「ガッタパーチャポイント&アクセサリーポイント」
「ガッタパーチャポイント」と「アクセサリーポイント」という二種類のポイントは、根管治療(歯の神経の治療)の時に用いるアイテムです。
虫歯が大きくなり痛みが強い時は、神経を抜く抜髄処置を施します。
また、根管治療が不良で根の先に膿を持ってしまった時は、感染根管処置を施します。
どちらの場合も、根管内を綺麗に清掃して感染物質を取り除いた後は、その空洞になった所にまた細菌感染しないように、材料を緊密に埋める必要があります。
その時に使用するのが、「ガッタパーチャポイント」と「アクセサリーポイント」です。
シーラーという材料を練って、ガッタパーチャポイントに絡め、根管内を充填し、さらにアクセサリーポイントを使って、緊密になるようにギュウギュウに満たして行き、再感染しないようにします。
根管治療の最後の締めといえる重要な作業です。当院では、根管治療にも力を入れております。
当院の根管治療に関しての詳細はこちらをご参照ください。
虫歯を治療する際に、超高速回転で歯を削る「タービン」
皆さんは、「タービン」と聞くと、何を想像されますか?
もしクルマ好きの人でしたら、ターボ車を思い浮かべるかと思いますが、歯科領域でのタービンは、虫歯の治療する際に歯を削る、あの嫌な音(キューン)の出る機材のことです。
正確には「エアータービン」と言います。
圧縮空気を送り込むことで、毎分30-50万回転の超高速回転を可能にしています。
歯を削る器具は、「ダイヤモンドポイント」や「カーバイドバー」と言います。
被せた金属を外したり、天然のエナメル質を削るなど、用途により使い分けます。
また、削る際は発熱しないよう、エアータービンの先から注水出来るようになっています。
治療で使用した器具などを滅菌する「オートクレーブ」
「オートクレーブ」とは、治療で使用した器具などを滅菌する機械のことを言います。
滅菌には、オートクレーブの他に、「科学的滅菌」「酸化エチレンガス滅菌」などがありますが、オートクレーブが残留毒性が無いため、歯科では一般的となっています。
歯科治療では、使用する器具の消毒や滅菌が不十分なために、院内感染する病気が多いことが指摘されています。
歯科治療は、血液や唾液を伴う処置が多いことから、院内感染のリスクが高いと言われており、器具の消毒・滅菌がとても大切です。
当院でももちろん、オートクレーブ滅菌器を使用し、消毒滅菌には特に気を使っております。
覆い被さった歯肉を焼いて、術野を明示させる「電気メス」
電気メスというと、医療モノのテレビドラマのオペシーンを想像される方が多いのではないでしょうか?
全身麻酔で患部だけ露出されていて、そこにメスが入っていくような…
歯科領域でも電気メスが登場することが稀にあります。
用途例として、抜歯する歯(残根状態で歯冠部が虫歯でない時)に覆い被さった歯肉を焼いて、術野を明示させたりします。
麻酔下で処置しますので、もちろん痛みはありません。
他にも、虫歯の治療をする時や、虫歯が歯肉の下に存在する時など、歯肉を開く程ではないが歯肉が邪魔になる時も、電気メスが登場することがあります。
一年を通して登場するシーンはとても少ないですが、常備が必要なアイテムであると言えますね。
音波による振動を利用して歯石を除去する「超音波スケーラー」
超音波スケーラーは、歯肉より上部の歯の表面に付着した歯石を除去する目的で使用されます。
逆に、歯肉の内面の歯の表面に付着した歯石の除去には、超音波スケーラーは不向きと言えます。
原理は、音波による振動を利用しています。
歯石除去効率は高いですが、知覚過敏がある患者さんの場合には、極度の沁みを訴えるときもあるため、慎重に使用しなければならない器具でもあります。
修復物の研磨や虫歯の歯質の除去、義歯の調整に使用する「マイクロモーター(エンジン)」
日常臨床で使用されるマイクロモーター(エンジン)には、「ストレート」と「コントラ」の二種類あります。
それぞれの用途ですが、まず「ストレート」は、主に口腔外で使用されます。仮歯を削ったり義歯の調整です。ストレートは口腔内での使用には不向きです。
そして「コントラ」は、主に口腔内で使用されます。
回転数はタービンには遠く及びませんが、トルクがあるため、低回転でも使用することが出来ます。柔らかくなってしまった虫歯の歯質の除去などに主に使用されます。
両者共に、修復物の研磨するときにも使用されます。
虫歯に感染した軟化象牙質を効率良く除去する「エキスカベータ」
正式名称は、「スプーンエキスカベータ」と言います。
エキスカベイト(excavate)とは、英語で「掘り起こす」という意味ですが、虫歯の処置には欠かせない歯科器具となります。
虫歯に感染した歯質を軟化象牙質といい、柔らかくなっていて、酷い時は歯質が捲れるほど感染している事もあります。
当院では3mix-MP法を用いてなるべく神経を取らない処置を心掛けていますので、この感染した軟化象牙質の除去にとても時間を掛けています。
なぜ神経を残したいかというと、歯の寿命を縮めたくないからです。
歯の神経は血管です。神経を取ったとしても歯の保存は出来ますが、血管を除去してミイラの状態になるので栄養の供給が絶たれるので劣化していくスピードが早いためです。
自発的な痛みが出ていない時は神経を残せることも多いので、是非ご相談くださいませ。
タービンから出る水や、口腔内に溜まった唾液を吸引する「バキューム」
歯科治療を受けたことのある方でしたら、必ずバキュームを使用されていると思います。
虫歯の治療時に「キューン」と高回転で回る、タービンから出る水(発熱防止)を吸う器具です。
治療に限らず、検診時や歯石を除去している時に、口腔内に溜まった唾液を吸引するためにも使用されます。
原理は掃除機を想像して頂ければと思います。
ただ掃除機は水を吸う事は出来ませんが、歯科用バキュームは水分と空気を分ける分離機という機械を併設するので、水も吸うことが出来ます。
使用済み器具などの細かい頑固な汚れを洗浄する「超音波洗浄器」
超音波洗浄器は、歯科領域で欠かせない重要なアイテムの中の一つです。
義歯、マウスピース、インプラント器具や、使用した切削器具などを見えない部分の細かい頑固な汚れを、超音波の力でスッキリ洗浄します。
他にも、眼鏡やアクセサリー、防水腕時計などを綺麗に洗浄することが出来るため、歯科領域以外でも広く活用されています。
噛む溝の精査の時に、初期の虫歯が無いかどうかを調べる「探針」
歯科用探針とは、何に使うのでしょうか?探針は、英語だとエキスプローラー(Explorer)と言います。「探検家」や「探求者」と訳されるようです。
歯科検診を受けた事がある方でしたら、経験があると思いますが、歯科医は左手にミラー、右手に探針を持って虫歯があるかないかをチェックして行きます。
その際に、噛む溝の精査の時に探針を用いて初期の虫歯が無いかどうかを調べます。
また、探針には先端がいろいろな形のタイプがあり、用途に応じて使い分けをしています。