歯髄温存治療のよくあるご質問|若林歯科医院

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歯髄温存治療のよくあるご質問

目次

Q:マイクロスコープがない歯科医院では、歯髄温存治療は受けられないのでしょうか?

Q:MTAセメントは歯に塗布してから、どのくらいの時間で硬化するのでしょうか?

Q:MTAセメントを使用した場合、再根管治療は難しいのでしょうか?

Q:MTAセメントを取り扱っている歯科医院が少ないのは、なぜですか?

Q:金属アレルギーがある場合、MTAセメントは使用できないでしょうか?

Q:MTAセメントを適用できないのは、どのような状態の歯なのでしょうか?

Q:痛みがある歯や、一度治療を受けている歯はMTAセメントは使用できないでしょうか?

Q:MTAセメントとドックベストセメントは、どのような違いがあるのでしょうか?

Q:他院で、神経を完全に除去したあとに、MTAセメントで埋めることを勧められましたが、神経を除去した歯にMTAセメントを入れる意味はあるのでしょうか?

Q:他院で既に神経を抜く治療を開始しているのですが、やはり神経を残したいので、途中からMTAセメントを取り扱っている医院に相談しても、治療は受けてもらえないものでしょうか?

Q:MTAセメントによる歯髄温存治療は、失敗するケースもあるのでしょうか?

Q:マイクロスコープがない歯科医院では、歯髄温存治療は受けられないのでしょうか?

 
5倍以上の高倍率のルーペ(LEDライト必須)を使用すれば、施術可能だと思います。

しかし、施術する箇所によってはルーペでは難しい場合もあるので、マイクロスコープを導入している医院での治療の方が安心ではあると思います。

Q:MTAセメントは歯に塗布してから、どのくらいの時間で硬化するのでしょうか?

 
メーカーによって多少の違いはありますが、硬化時間は約3~5時間です。

最終的な硬度に達するのは、1~3ヶ月程度と言われています。

 

Q:MTAセメントを使用した場合、再根管治療は難しいのでしょうか?

 
根管治療で MTA セメントを使用する場合、歯に穴が空いてしまったケースにおいて、空いてしまった穴を塞ぐ時に使用することが多いです。

しっかりと封鎖することが出来れば、再度根管治療をして歯の保存が出来る可能性も充分にあると思います。

しかし、穴が大きいケースでは完全封鎖が困難なこともあるため、場合によっては予後不良になることもありえます。よって、症状の状況次第であり、「ケースバイケース」となってしまうと思います。

Q:MTAセメントを取り扱っている歯科医院が少ないのは、なぜですか?

 
MTAセメントはとても高価な材料です。

保険診療の対象にならず自由診療になりますので、保険診療がメインのクリニックでは取り扱いがありません。

まだ歯科医療業界では、保険診療メインのクリニックが大多数のため、MTAセメントがなかなか普及しないのかもしれませんね。

Q:金属アレルギーがある場合、MTAセメントは使用できないでしょうか?

 
MTAセメントの感作性試験では、金属アレルギーの危険性はないという結果が出ています。

MTAセメントの成分には「酸化アルミニウム」が含まれますが、アルミニウムにアレルギーがある人でも問題ないようです。

安心してMTAセメントの治療をお受けいただけます。

LINE治療相談

Q:MTAセメントを適用できないのは、どのような状態の歯なのでしょうか?

 
MTAセメントの治療としては、以下の二通りあります。

まず虫歯が神経に達しているが神経が生きていて、止血が可能な場合は適応となります。

もう一つは、神経をすでに取っている歯において歯に穴が空いてる時、その穴を塞ぐのに使用する場合にも適応出来ます。

逆に適応出来ないのは、前者ですでに神経が死んでしまっている時は神経の治療(根管治療)が必要になります。後者の場合は、穴が大きくて塞ぐのが難しい時も適応出来ません。

Q:痛みがある歯や、一度治療を受けている歯はMTAセメントは使用できないでしょうか?

 
一度治療を受けている歯でも、MTAセメントの使用は可能です。

虫歯が再発しての再治療のケースでは、再度感染した歯質を取り除いていき、偶発的に露髄(神経が出ている状態)した場合などに、露髄した部位へMTAセメントを使用して温存していきます。

しかし、痛みのある場合はすでに神経が感染してしまっている可能性が高いため、基本的にはMTAセメントの適応にはなりません。染みる程度の症状の場合は、問題なくMTAセメントの使用は出来ると考えます。

Q:MTAセメントとドックベストセメントは、どのような違いがあるのでしょうか?

 
MTAセメントの使用用途は、虫歯の部分を除去している時に偶発的に神経が露出した場合に、露出した部位の保護で適応するのが一般的な対処方法です。

それに対してドックベストセメントは、虫歯の除去している時に神経を露出させないようにするのが基本です。敢えて虫歯を残して、その部分に塗布して治療して行く感じです。

虫歯の状況によって適宜使用するアイテムを考えて、柔軟に対応するのが重要ですね。

Q:他院で、神経を完全に除去したあとに、MTAセメントで埋めることを勧められましたが、神経を除去した歯にMTAセメントを入れる意味はあるのでしょうか?

 
神経を除去した後は根管治療を行います。根管内を綺麗に掃除して空洞になった部分を埋めるために、通常はガッタパーチャポイントを潤滑剤に付けて使います。

緊密に充填することによって再感染を防ぎますが、潤滑剤は歯との接着性がありません。そのため、潤滑剤の代わりにMTAセメントを使うことによって、封鎖性を期待するのです。

MTAセメントは完全硬化するとかなりの硬度になるので、細菌の侵入の防止が期待出来ます。

一方で、もし再治療になった時にはMTAセメントの除去は困難になる可能性があるので、一長一短だと思います。

Q:他院で既に神経を抜く治療を開始しているのですが、やはり神経を残したいので、途中からMTAセメントを取り扱っている医院に相談しても、治療は受けてもらえないものでしょうか?

 
MTAセメントによる歯髄温存療法は、神経を除去する前じゃないと歯髄温存は出来ません。

すでに根管治療が進んでいるようでしたら、そのまま治療を進めて行くしかありません。

再感染しないように、しっかりと根管治療を受けてください。

LINE治療相談

Q:MTAセメントによる歯髄温存治療は、失敗するケースもあるのでしょうか?

 
歯髄温存療法を行う時は、適応をしっかりと見極めて行うのが鉄則です。

しかし、「どうしても神経を残したい」という患者様のご希望がある場合は、多少無理してでも歯髄温存を試みることもあるかと思います。

多少のリスクを負ってでも、歯髄を温存することが出来れば素晴らしいことだと思います。

最終手段(MTA)を試みて、痛みが出たり噛めなくなったりしたらもう手が無いので、歯髄除去(歯髄除去)の治療にスイッチして行く感じになると思って頂けたらと思います。

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