歯周病と口臭の関係
口臭の原因は、口の中にいる細菌が食べ物のカスなどをエサに繁殖して発生する揮発性の硫黄化合物だと言われています。食べ物やタバコ、お酒などの臭いが体内に入り血液を介して 肺へと送られ呼吸によって吐き出されたものも口臭となります。
また、ホルモンバランスの異常やストレスなども関係しているとされています。女性なら妊娠中や生理中に口臭が強く出て来る事があり、起床時や空腹時にも口臭は強くなります。
重度の歯周病や大きな虫歯なども強い口臭を発生します。
口臭の原因
口臭の原因としては二つの原因が考えられます。
一つは舌の表面に付着する舌苔(細菌や食べカス、 粘膜のカス)によるもの。
よく歯磨きをする人でも 舌のお手入れをしていない場合もあるので舌ブラシなどを用いて清掃して口臭の解決が出来る事もあります。
もう一つは歯周病が原因で臭う場合も多く見受けられます。
歯肉が腫れていたり赤くなっていたり、歯と歯肉の間に 隙間があると感じた時は注意が必要です。歯周ポケット内(歯と歯肉の間)に入った汚れを放置しておくことで歯肉の炎症を引き起こしてしまいそれが口臭の原因となります。つまり細菌を歯周ポケットにそのまま放置するという事が歯周病を起こす原因となります。
歯の汚れを 除去するのも大切ですがそれに加えて歯と歯肉の状態もチェックすることもとても重要です。ただ自分自身で歯周ポケットを完璧にすることは難しいので、歯周病治療に力を入れている歯科医院で専門的な処置を受け、歯周病を完治させてその後は定期的に受診する事が口腔内の健康を維持していく秘訣といえるでしょう。
対策として
口の中には口臭の原因となる細菌が多く潜んでいます。
キチンと虫歯治療と歯周病の処置が出来るクリニックで専門的なアプローチを受ける事がとても大事です。
処置後は良い状態を維持する為のメインテナンスが必須です。
毎日自宅でするセルフケア(歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ) そしてクリニックで行うプロフェッショナルケア(歯ブラシでは 取りきれない歯肉の中の汚れ歯垢、歯石、細菌などをクリーニング) 以上の二つが必要不可欠です。
また、食後にキシリトールガムなどを噛んで唾液の分泌を促す事で唾液の 自浄作用で口臭の予防につながります。