ジルコニアとは
ジルコニアとは酸化ジルコニウムを安定化させたセラミックのこと。強くて軽くて美しく、体に優しいセラミックです。「白いメタル」と呼ばれることもあるほど、審美性と耐久性に優れています。
包丁やスペースシャトルの外壁、骨の代替素材として使用されており、歯科治療でも金属アレルギーの心配がないセラミックによる審美治療が広まっています。
ちなみにアクセサリーに使われるジルコニアとは結晶の構造は異なりますが、成分はほぼ同じです。
強度と審美性を兼ね備えた素材
ジルコニアは、高い強度と耐蝕性を兼ね備えており、歯科治療の分野でも金属にかわる素材として注目されています。金属と違い透光性を持つジルコニアは、より美しく透明感のある色調表現が可能になります。
例えば、プラスチックを使用した治療では変色が、金属を使用した治療では歯肉の変色や金属アレルギーが心配されます。しかし、ジルコニアを使用した場合、これらの心配がなく、長くお使い頂けます。
優れた特徴
金属よりも高硬度
金属よりも軽い(約30%の重さ)
審美性に優れている
透明性があり、光を透過しやすい
金属を一切使わない治療が可能
耐摩耗性に優れている
ジルコボンドの製作工程
①模型作製
精密印象から模型を作製します。
②歯型の読み込み
スキャニングマシンで歯型を読み込んでいきます。
③フレームの設計
パソコンにてジルコニアフレームの設計をします。
④削り出し
ジルコニアフレームを削り出す器械です。
⑤切断
削り出し完了後、切断します。
⑥焼結
シンタリングファーネスで焼結作業します。
⑦ジルコニアフレームの完成
ジルコニアフレームの完成です。
⑧セラミックの盛り付け
ジルコニアフレームにセラミックを盛り付けていきます。
⑨焼き付け
ポーセレンファーネスで焼き付け作業します。
⑩形態修正
形態修正と研磨を行います。
⑪完成
ジルコボンドの完成です。