白い詰め物で美しい歯を取り戻す「見た目だけではない」メリット
2018年08月27日
海外移住の手引書などでは、「海外で暮らす前に、歯の治療だけは日本で済ませておくといい」と書かれていることがあります。
これは、日本では虫歯の基本的な治療は医療保険が適用されるため、保険がないアメリカなどの国に比べて格段に安く治療が受けられるからです。
ところが、ご存知の方も多いと思いますが、保険適用の虫歯治療で使う詰め物はいわゆる銀歯を使う場合が多いです。
銀歯は口を開けるとよく目立ってしまうので、見た目を気にして白い詰め物を入れたい、もしくは銀歯を白い詰め物に入れ替えたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
今回は、この白い詰め物について詳しく解説していきます。
歯の詰め物は保険と自費とで内容が大きく異なります
虫歯になってしまった歯を治療するには、虫歯の部分を削らなければいけません。
このときできる穴を埋める際に使われるのが歯の詰め物です。
詰め物として広く使われているものがプラスチック樹脂のコンポジットレジンというものです。
パテのように柔らかい樹脂ですが、特殊な光を当てるとすぐに固まる性質がありすぐに治療ができるので、小さな穴を詰めるのに非常に良く使われています。
もう少し削った部分が大きくなるとコンポジットレジンでは強度不足になってしまうため、整形した詰め物(インレー)をはめ込むことが必要になります。
保険診療だと詰め物はおなじみの銀歯(正式には金銀パラジウム合金)です。
保険診療は治療法や使える材料に制約があるため、あまり選択肢が多くありません。
一方、健康保険が利かない自由診療は、保険診療よりも高いレベルを追及した治療です。
最低限の治療を提供する保険診療に、快適さ、美しさ、耐久性などをプラスαした治療が自由診療だと考えると分かりやすいのではないでしょうか。
-保険診療
・コンポジットレジン(保険)
削ったその場で詰めることができます。歯の色に比較的近いですが、経年変化を起こします。
・銀歯(金銀パラジウム合金)
レジンよりも丈夫で奥歯にも使えます。菌が付きやすく、内部で虫歯が再発しやすいという問題もあります。
-自費診療
・E-maxセラミックインレー
セラミックインレーは、銀歯ではない白いセラミック(陶器)の詰め物です。歯の色に近づけられる上、経年変化しにくいため美しさが続きます。
・コンポジットレジン(自費)
保険診療でもコンポジットレジンは選べますが、自費になると材質が異なり、より劣化しにくく、耐久性が向上しているレジンが選べます。保険診療のものより綺麗に仕上がります。
自費診療で白い材質の詰め物を入れるメリットは見た目だけではありません。
銀歯は長年使っているうちに劣化し、金属アレルギーが発生する原因になるおそれがあることも指摘されています。
そのため、金属アレルギーを理由にメタルフリーのセラミックを選択される患者さまもいらっしゃいます。
また、銀歯に比べてセラミックの方が菌が付きにくいため、虫歯の再発を抑えることができると考えられているのです。
自費診療には歯医者の技術力が反映されています
治療が保険になるか、自費になるかは理解するのが難しい話だと感じるかもしれません。
日本では、健康保険の制度があるので病気の治療として必要なものは保険が使えるようになっています。
日本全国、どの歯科医院に行っても同じ費用で治療が受けられる保険診療が素晴らしい仕組みだと思われるかもしれません。
ですが、より高いレベルの快適さ、美しさ、そして再発予防をはかるなら、あくまで患者さんの自由意志となりますが自費治療のほうがメリットがあると言えるのではないでしょうか。
自費診療は治療費がより高額となっているのは、使う材料の違いや歯科医の技術がプラスされているなど、きちんとした理由があります。
歯科医師がこれまで蓄積してきた経験や技術が反映されているのです。
当院の歯科治療では、その場で質の高い治療を提供することはもちろん、治療の後も健康な口腔環境をできるだけ長く維持することまで見据えて治療しております。
食事が美味しく食べられる、歯を気にせず自然に笑うことができるなど、お口の健康は生活のあらゆる場面に関わってくることです。
そのため、当院では患者さんに治療前と変わらない気持ちで生活を送っていただけるように、セラミックなど白い詰め物・被せ物を使用して治療をしております。
既に銀歯を詰めている場合でも、白い詰め物にやり直すこともできます。
当院では、無料WEB診断も行っております。お気軽にご相談ください。
自費診療にもいくつかの選択肢があります。
自分の歯の健康にとってどの方法がベストなのか、私たち歯科医師の意見を参考にしていただきながら治療法を選ぶことが大切です。
若林歯科医院 院長 若林潤