歯医者で行うPMTCって?ますます重要になる「予防歯科」を解説

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歯医者で行うPMTCって?ますます重要になる「予防歯科」を解説

2018年08月06日


歯というものは食べ物を美味しく食べることに必要不可欠なものですから、できれば一生自分の歯で物が噛める状態が持続できるように大切に扱いたいものです。
 
ただ、毎日手を抜かずに正しい方法で歯を磨くことはそんなに簡単なことではありません。
 
歯科医師としての経験から言えば、自分の力だけで磨き残しなくきれいにケアできている方はほんのわずかしかいないという印象です。
 
そこでカギになるのは「予防歯科」。
 
なかでも「PMTC(ピーエムティーシー)」と呼ばれる処理をすることで、歯の健康リスクを大きく抑えることができるのです。
 
 

歯を守る“セルフケア”と“プロフェッショナルケア”


「予防歯科」とは、噛めないとか痛いといった治療が必要な状態にならないように、お口の中の清潔な状態を維持して細菌を減らすものです。
 
歯医者といえば、むし歯や歯周病になってから治療を受けに行くものだという印象が強いかもしれませんが、「予防歯科」はそもそも病気にならないようにするのが目的なので、とくに病気ではなくても定期的に通うという点でこれまでのイメージとはまったく異なるかもしれません。
 
なぜ、「予防歯科」が必要なのでしょうか?
 
「歯を磨く」ということは、通常、自分自身で磨くことを言います。
 
全国的な調査でも、ほとんどの人は1日に2~3回は歯磨きをしているようで、“セルフケア”の意識は高まっているように感じます。
 
しかし、この“セルフケア”だけでむし歯や歯周病といった病気を完全に防ぐことは簡単なことではありません。
 
とくに歯周病に罹患している人は、歯周ポケットがあるため自分で歯肉についた汚れを落とすことができない場合があります。
 
歯周病はこうした磨き残しの汚れからどんどん進行しますから、隙間にあるわずかな汚れも後々影響が大きくなってしまうことがあるのです。
 
そこで、歯科医師や歯科衛生士によって患者さん自身が上手く磨けない場所を清掃する“プロフェッショナルケア”が歯や歯肉の健康維持に一役買うというわけです。
 
この“プロフェッショナルケア”には、清掃、定期検診、磨き方の指導が含まれていて、デンタルケアに必要な要素がひとつのパッケージセットになっています。
 
 
ここまでの話をまとめると、
 

(1)患者さん自身による毎日の“セルフケア”

 
毎日ブラッシングを丁寧に行って、お口の中を清潔に保つ。
 
 

(2)歯科医師や歯科衛生士が定期的に行う“プロフェッショナルケア”

 
3ヶ月~半年に一度、我々プロフェッショナルが歯ブラシでは取りきれない汚れを清掃し、お口の中の清潔を保つ。むし歯や歯周病の発生がないかを検査する。
 
 
この2つを同時に進めていくことで歯を一生涯守る上でとても有効だということです。
 
プロフェッショナルケアはセルフケアが適切かどうかを確認して補完する役割もあります。
 
このように考えてみると、歯科医院にこそ定期的に診てもらう“かかりつけ医”が必要なのかもしれません。
 
 

歯を守るPMTCとは?


予防歯科の中でも中核をなすのがPMTCです。
 
簡単に説明すると「歯科医師や歯科衛生士が専門的な機器や材料を使って歯や歯肉を清掃する方法」のことをプロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングといい、PMTCはその頭文字をとった呼び方です。
 
歯に付着する歯垢(プラーク)や汚れは歯ブラシで取り除くのが基本ですが、これだけでは十分取れない場合があります。
 
このような磨き残しを私たちプロフェッショナルが歯面をこするように磨くことで歯石や歯周ポケット内の汚れも取り除きます。
 

-PMTCの大まかな流れ

 
1)むし歯・歯周病の治療
 
まずは検査をするので、むし歯や歯周病が見つかった場合には治療をしっかり受けましょう。治療の終わりがメンテナンスのスタート地点です。
 
2)ブラッシング指導
 
むし歯・歯周病になりやすいところを教えたり、効果的なブラッシングの方法を指導したりします。
 
3)クリーニング
 
歯の表面や歯と歯の間、歯周ポケットの部分を回転ブラシなどの道具を使って磨き上げます。
 
4)フッ素塗布
 
むし歯を予防する効果があるフッ素を歯の表面に塗り歯を強くします。
 
 
このような方法で歯面の汚れを取り除くと、新たな歯垢(プラーク)が付着する基地がなくなり、新たなむし歯や歯周病を抑える効果も期待できます。
 
ただ、やはり食べ続ける限りメンテナンスに終わりはなく、ご家庭でのセルフケアを続けてもらうと共に、PMTCは年に2~4回を目安にしてずっと継続していくことがとても大切です。
 
 

「予防歯科」で歯を一生ものに


毎日のケアをきちんとして、さらに定期的にPMTCを受けていればむし歯や歯周病に罹患する可能性はかなり減らすことができると考えられています。
 
病気になってから治療を始めるよりも、先手を打って病気を防ぐ方が将来的な健康にとってのメリットは大きなものがあります。
 
今後ますます予防歯科・PMTCの考え方は重要になっていくのではないでしょうか。
 
すでにむし歯・歯周病がある人でも、いまからでも遅いということはありません。
 
予防歯科を上手に活用して健康な歯で一生涯過ごせるようにメンテナンスをしていって欲しいと思います。
 
当院でも、処置の質にこだわり、保険ではできない部分まで徹底的にPMTCを施しています。
 
詳しくは当院の定期検診ページも合わせてご覧ください。
 
予防歯科に取り組みたいという方はぜひご相談ください。大切な歯を守りたいというご要望にこたえて、しっかりサポートいたします。
 
 

若林歯科医院 院長 若林潤